「ふたりの者は、仲がよくないのに、いっしょに歩くだろうか」これは旧約聖書にある。この十一月号が発刊される頃は、既に新しい日本の首相が決まっているだろう。理念が同じでない者同士で将来の目標が異なっている場合、手をつながない。これがスジであろう。権力がほしいからなら何でもいいと、それを前にして頭を垂れなかった人がいた 

▼「国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです」と誘われた人は次のように返答した。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい』と書いてある、と。そのことばが書いてあるのは言うまでもなく聖書である 

▼ヨハネ黙示録に天の都に諸国の王たちはその栄光を携えて来ると預言されている。「人々は諸国の民の栄光と誉れとを、そこに携えて来る」。全世界各国中で日本一国だけが、一つの王朝、一つの父系をもって二千数百年続いてきた。その文化を保守して来た国柄を有するからこそ文化伝統は確かに日本の栄光であり誉れである。権力を君臨させない権威が燦然と輝く神的かつ天的誉れを懐に抱く国としての首相たる自覚を持つ人であってほしい。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。