昨年の今頃は、アメリカの大統領選挙がポピュリズムの潮流に流されていると拙欄〝雲の柱〟はとらえた。今年は日本の衆議院選挙が同じ流れに沿って野党第一党が分裂し滝ツボにはまった。今、選挙一週間前である。分裂は正統派を見分けるためには手法として許される。しかし和合できない主義主張もさることながら、当選するためには手段を選ばず、国策など二の次なるその欠落した品性と品格は、論外である▼個人のたましいの中でも分裂がある。精神分裂症の一種か。呉越同舟か。「私には自分のしていることが分からない。自分のしたいと思うことをしているのではなく、自分が憎むことをおこなっているから。」と告白する人が多い。わかっちゃいるけどやめられない、と歌った一世を風靡した植木等が草葉の陰から歌っている▼政治家も実業家も人はみな主義主張、教理、理念、信条は持つが自分自身を制御できない。特に今、政治が国難をいかに乗り越えるかは、希望という名の電車に乗る愚を犯す。会社、学校、それに家庭を治めることもできない人に、希望はあるのか。確かな道がある。自分自身を変えることはできる希望をもつ。これが救いだ。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。