左足腿の外側が痛くなって、午後から歩くのが難しくなった。次の日の朝はもう引きずって歩くのがやっと。次の日病院では車いす。レントゲン、二日後MRI。痛み止めを三日飲んだらうそのように治ってしまった。検査結果は背骨も腰骨もどこも悪くはないとのこと。日常生活を普通に過ごし、普通に散歩できるのがどれほどの恩恵ある生活かを知るのは、こういうときである▼多くの人が人には言えないような体の不具合、病気、心の病を抱えているが、何かののろいかと心配する人も多い▼一人の人の上でも、町でも、会社でも何かの団体でも、そして国でも呪われているように思われるときがある。ありとあらゆる手段を尽くしても解決しない場合、人はどうするのだろう▼あきらめる?助けを誰かに求める?友人に、知人に、医者に?そして宗教に?わらにでもすがる思いになるときにわらにすがって苦境を抜け出せるはずがないのにもかかわらず、わらにすがってしまう人を笑うわけにはいかない▼苦境のすべてが悪霊からくるのろいと決めつける教えがキリスト教の冊子にあった。私はどうしてもその教えにひっかかるところがあるのだが、いかが?

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。