「イエスを主としている人には将来は友である」と先日私に声をかけた人がいた。今病人を抱えている人、またストレスに押しつぶされそうになっている人、自律神経が壊れた人、うつ症状の真ん中にいて自虐、否定、悪夢にさいなまれている人には明日に咲く花などないように見える。明日があるというかすかなマッチ一本の火種は何だと問う人は多い▼かつてフランク永井が歌った「公園の手品師」の銀杏ピエロが貸してあげよかアコーデオン、呼んでおくれよ幸福よ、と歌う「手品師」のように魔法が使えればよいのだが。しかし一つだけとっておきの処方箋がある▼今日を生きよと言われたイエスのことばであろう。「明日のことは明日が心配します。労苦はその日その日に、十分あります。怒っても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで憤ったままでいてはいけません」である▼マラソンランナーの君原氏があきらめかけたとき次の電信柱まで走ってそこでやめようと思って走り続けたと、私に言ってくれたことがあった。それが私を今日あの電信柱までと走らせてきた▼ストレスを明日まで持ち越さないのが自律神経調整への至言であると思う年末年始。
著者紹介

- 聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。
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