「檄を飛ばす」を元気のない者に刺激を与えて活気付けることと思いこんで指導者が部下または選手に檄をとばす。良いことだと信じているだけ手に負えない。そこで体罰や暴力が入り込む。スポーツ界で指導層の醜さと愚かさが暴露されその反面教師に学ぶことが多かった。それに引換え全米テニスで王者に輝いた大坂なおみ選手のコーチ・サーシャベイジン氏は暴力でなくネガティブでなく、ポジティブを採用した。「あなたはできる」の好効果を立証した。しかし、檄でなくパワハラを飛ばされる方は委縮する、出る杭は打たれるのだから長い物には巻かれることになる。

▼本来の意味は自分の主張や考えを、広く人々に知らせて同意をもとめること、思い違いが67.4%もいた。文化庁国語調査の結果をS新聞が報道。

▼日本語を正しく使おう。私は三十年間マンションのローンに苦しめられたのをなし崩しにしたので、今は物質的にも精神的にもホッとしている。この「なし崩し」はなかったことにすることと勘違いをしている人が、65.6%もいるらしい。少しずつ返していくことが真意だ。

▼檄を飛ばしながら、受けた恩を若い世代になし崩しにしていくことを余生過ごしの糧にしたい。

 

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。