財産を失うのは人生の半分を失うことだ、友を失うことはそれ以上の喪失だ、勇気を失うことは人生のすべてを失う、と言うことばに出会った。ウインストン・チャーチルは「金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし、勇気を失うことはすべてを失う」と名言を残した。

▼今回の武漢発コロナウイルスで健康を損ない、命を失った人も多い。隣人からウイルスの銃弾を浴びせられるかもしれない不安は、あたかも兵士がサブマシンガンからの銃弾をあびるかのようだ。自分も〝マシンガン〟をもっているかも知れない。三蜜、ステイホーム、ソーシャルディスタンスを習慣化させよと呼びかけられるのは、人に生活するな、死ねという報道ウイルスである。このウイルスはコロナウイルスより怖い。

▼西洋文化型の親交は握手、ハグ、キス、自己主張の個人主義は言葉必須の世界。日本のお辞儀、見ざる聞かざる、言わざるの文化は対象的である。

▼マスコミ報道が事実を流すのではなく、視聴率目的報道主義の銃弾を浴びせるかぎり、注意したいのはいのちの泉がわく心を見守ること以外にない。情報ウイルスによって浸食され、真理への勇気を失うなら財産も友も失う恐れがある。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。