電波ウイルスと名づけたいくらい情報が錯綜する。連日新型コロナウイルスの恐ろしさをこれでもかこれでもかと流される情報に日本中が感染した様相だ。第二波が襲ってきた夏場を過ぎたころから、冷静にコメントする学者の声が流れるようになった。あたかもその声は選挙カーから声高に連呼されるスピーカーの前の赤子の鳴き声のように小さい。マスク信仰は行き渡り、忘れていると白い目で見られる。マスクの穴の三十分の一がウイルスの大きさだという現実など発言する大学の先生は番組を下ろされていると聞く。

▼ある特定の教理・主義主張に凝り固まった人たちに別の見解があることを知らせようとした人がいた。鈴木という若者である。比ルパング島でひとり戦争は終わっていないと信じていた小野田少尉に彼は言った。「戦争は終わった」と。上官の命令があれば山を下りる、とのことばを受け鈴木青年は上官谷口少佐と共に再度ルパング島に赴き、「投降の儀式」をもって、二十九年の「鎖」から彼を解き放ったのである。

▼マスコミは瞬きする間に眉唾ものの電波と活字で「ウイルス」を垂れ流す。この洗脳兵器をあやつる「兵士たち」から私たちはどのように身を守らねばならないのか。知恵よ、きたりませ。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。