中学生7人の将来展望。自分らしくやりたいことのために全力を出せる人。目的をもってがんばれる人。自分のやりたいことで生きていける大人。物事をいろんな視野から見ることができる人。弱い人を守れる人。人の痛みや気持ちが分かる人。違う価値観を認められて尊重できる人。80近い今の私のもがきが羅列されている

▼私の中学時代は貧しくて将来を考えることより、親も子も今日生きるのが精いっぱいだった。大学に進んだが、昼食に素うどん10円を地下食堂ですませ、15円のキツネにとどかなかった

▼何とかなると海外へ無銭旅行を企て23歳でニュージーランドに行った。そこで聖書を手にした。読んだ。いまだに中学生の展望の途中である。読んだことを次の世に行って生かせる日に望みにかけている

▼パウロは言った。「私たちは、この望みによって救われているのです。目に見える望みは、望みではありません。だれでも目でいることを、どうしてさらに望むでしょう。」さらに牢獄で書いた。「私は、すでに得たのでもなく、すでに完全にされているのでもありません。ただ捕えようとして、追及しているのです。」恵みによって生かされているから、人生を無駄にできない。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。