人口100万人あたりの死者数は、日本七人、米国は327人、英国、スペインが580人と続く。ノーベル賞受賞者の山中伸弥京都大教授は死者数が少なかった要因を「ファクターX」と呼ばれた。新型コロナによる死者、米国117万人、英4万人、日本935人の違いは何を物語っているのか世界の謎となっている。その理由の最も有力説は一言、「神さまのおかげ」。他にない。あまりにも雲をつかむようなありきたりのファクターXだというのは百も承知の上での答えである。
▼副総理は民度が違うと言ったのを傲慢だという人もいた。事実を事実として公にするのはそれぞれの心の有り様であって、神さまのおかげという心があってこそ謙虚な心が生まれる。
▼パスカルは「無信仰者がいかに無為,怠惰を克服しても傲慢に陥る」と説いた。神信仰がファクターⅩのいかなる諸事情の肝要さに日本人自身が気づいているとするならば、日本人が副総理の返答にくぎを刺すのは偽りの謙遜であり、傲慢の変形にすぎない。
▼日本人よ、立ち上がれ。二本足ですっくと立て。不安と恐れをあおるマスコミにあらがう大丈夫の起こり来るのは今だ。神さまのおかげと科学的根拠とで疫病に対処し、人の心の流れに勢いをつけたい。
著者紹介

- 聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。
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