人生に艱難辛苦、試練はつきものであり、太陽が全人類に注がれるようにすべての人に例外がない。今年はどんないいことが起こるでしょうか、ご多幸を祈り、新年のあいさつとする。ことわざに「沈む瀬あれば浮かむ瀬あり、禍福は糾える縄のごとし」は世の常、いかんともしがたい。

▼昨年初頭以来コロナ禍は世界を席巻している。人心はワクチンを救い主よろしく求めているがそれとても形が違う試練とならないともかぎらない。さらに「塞翁が馬」のごとく禍を転じて福となす知恵と行動力を求めて生きたいもの。

▼パウロの伝道の働きでモノのやり取りをした教会はピリピの人たち以外はいなかった。コリントへ行ったときアクラとプリスキラの夫婦がパウロを招き同業の天幕つくりに励んだとある。試練の最中にモノのやり取りをし、同じ道を歩む者たちが共に助け合うとき、禍が福に変身する。

▼「狐には穴があり、空の鳥には巣があるが、人の子には枕するところがない」と救い主は言われた。寄る辺なき孤独に泣く試練の谷間で労する者たち、ペテロのことば「キリストの苦しみにあずかれるのだから、喜んでいなさい」パウロのことば「うしろのものを忘れ、前のものに向かって進め」を伝聞していきたいものである。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。