盲人が盲人を手引きするとふたりとも穴に落ちこむ、というのはイエスの有名なたとえ話。盲導犬が赤信号の時、主人の「ゴー」のことばに従うなら危険きわまりない。東京オリンピック開催を通して、多くの素朴な人々が迷いの中に右往左往している様子は「盲人」が手引きしている様に見えた。海外の友人がメールで「開会式は良かったが、無観客はなんだ!残念だ」とため息をついた。アスリートたちのたましいの輝きをいっしょに楽しめないTⅤの画面は、まるでサイレント白黒画面のような映画である
▼甲子園で高校野球が始まった。主催の朝日新聞は制限付きで観客を入れた。しかしオリンピック開催は反対した。言行不一致とはこの事である。そのような人や指導者に、懸命な〝盲導犬〟は次の選挙に一票は入れない
▼イエスを裁いた当時のローマ帝国の総督ピラトは群衆を満足させようとして強盗バラバを許しイエスを十字架につけた。イエスを釈放するなら、カイザルの味方ではないとユダヤ人は叫んだ。自分の地位が危うくなるのを恐れ保身のために「真理とはなにか」と尋ねた「盲人」がここにもいた
▼勇気あるヨシュアとカレブは約束の地に入り、イスラエルの民を乳と蜜の流れる地に導いたのがまぶしい。
著者紹介
![畠田 秀生](https://biblejapan.work/wp-content/uploads/2015/01/68a70111e6f7595d3596a006eca6d442-100x100.jpg)
- 聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。
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