昨年の総決算をして新しい年を迎え、新しい心で新しい希望を抱いて今年を始めたい

▼赦されない罪を犯してはいなかったか。聖霊を汚す罪は赦されないとイエスは言われた。「天路歴程」を書いたジョン・バニヤンは悩んだ

▼パリサイ人は神も悪魔の存在も信じている宗教家である。悪霊につかれた目も見えず、口もきけない人が、イエスによってものを言い、目も見えるようになった。そばでその奇跡を見たその宗教家が、イエスがサタンの力によって行っていると判断した

▼一時的な感情に走ってパニック状態で善を悪とし、悪を善とした糾弾ではない。悪霊につかれた人が健康な人になったことを喜ばず、むしろ卑しめるだけでは収まらず、キリストをサタンとまで言及するとは。知識と知性からの罪である

▼聖霊を汚す罪は、淫行に走り、盗賊となり、人を貶め、神を罵り、イエスを裏切る罪とは違う

▼マグダラのマリヤのふしだらな女性の罪もペテロのイエスを拒絶した罪も、ダビデの姦淫と殺人の罪も赦された。聖霊の働きを悪霊とするこの罪を犯すなど想像を絶する。バニヤンは信仰を抱いていたと確認した。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。