健康寿命とは心身とも自立して健康でいられる年齢という。男性72.68歳。女性75.38歳(令和元年の調べ)。「80歳の壁」の著者和田秀樹医師によると男性は平均寿命81.64歳だから9年間は病気や認知症などで寝たきりになったり、誰かに介助されて生きる平均期間があるという。女性は12年間とのこと

▼平均寿命と健康寿命の差は、短ければ短いほど良い。「健康上の理由で、日常生活に制限のある期間」ということだからその差が長くなれば、長生きしていても世のため人のために尽くすどころか迷惑をかけ医療費も多くかかる

▼英国のエリザベス女王が96歳で死去された。6月には健在ぶりを拝見した。健康寿命を全うされたのは幸いだった。息を引き取る時まで目もかすまず、足腰もまずまず健全でありたい。65歳以上の高齢者が日本で3260万人とのこと。人生百年と言われても、息子の顔がわからず、話すこともできないなど悲しい

▼人は永遠を思う心を与えれられている。だがだれも初めから終わりまで見きわめることができない。重々承知している。すべての労苦の中に幸せを見いだすこともまた神の賜物。ソロモンのことばが健康寿命を支えてくれるといい。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。