車を買い取り中古車販売のいくつかの会社に査定を頼んだ。一つの会社からやって来た若者に条件を提案すると必ず上役に電話伺いを立てた。なんと交渉は炎天下で一時間に及びまるでロボットと話しているようだ。彼にそのやり方の会社務めは、人の生き方に反する。辞めたほうがいい、と進言した。その翌日、その会社は悪しき所業で新聞紙上、TⅤ画面を賑わした

▼倜儻不羈(てきとうふき)は同志社創立、新島譲の遺言だそうだ。能力があって、束縛されないことを意味する。面目を失い、さんざんなありさまとなることを「形無し」という。台無しとなるのはみじめである。型破りは蔑みではなく不羈の人のことをいうのだろう

▼わがまま勝手な人が巷にあふれて自由をリベラルの旗を掲げ謳歌して法制化さえする。「LGBT法案」に落とし穴があるが、法が法を犯す形なし法案だ

▼真理を求めず利己主義を賛美する形なし人間の主張に追随するならば、無秩序な家庭、無法社会となるのは歴史が証明する

▼新しい皮袋に新しいぶどう酒を注ぎたい。同志社の正門の石碑に「良心の全人に充満したる丈夫の起こり来たらんことを」とあるが、その一人になる若者はどこに?

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。