人生いつ何事が起こるか見当もつかない。一ヶ月ほど前庭の木を切っていると三メートル上から木の枝が落下。私の頭を直撃した。右手の電気ノコを離し手を頭に置いて祈った。軍手が真っ赤になった。流れる血をタオルで押さえ、車を運転して病院へ。七針縫った。医師は言った。今晩、吐き気、気分が悪くなると救急車ですよ。この一ヶ月は様子をみましょうとの宣託を受けた
▼一ヶ月後、大阪で会わねばならない人々があり、ちょうどその日に同窓会があったので出席した。「高校三年生」のスピーチが始まった。幹事が最後に私を指した。話し始めたそのときバタンの音とともに側にいた男性が床に倒れた。冷や汗を流し身体は硬直、顔面蒼白、息をしていない。左手で首を支え右手を頭に置いて祈った。ひとりの同級生が氷で冷やしたタオルで顔を拭くと息を吹き返した。私は「救急車を呼ぼう」と言ったが、はっきりした声だった。
「必要ない。大丈夫、大丈夫」をくり返す。家族に電話して迎えに来てもらおう、と言うと「ひとり暮らしなんだ」という
▼立ち上がった彼が席に着いたときみんな拍手をもって応えた。人生途上で出くわす予測不能な出来事に最善最適にできることは『祈り』だ。。
著者紹介
- 聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。
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