富士山が世界遺産なっても富士山はどこから見ても同じ形。これほどの山は世界にはない。今までどおり抜群の美を保ち、その雄大さと比類ない品格をもってそびえ立つ。雲に隠れていても人に見えないだけ。もちろん晴れの日には人前にその姿を見せ、感動させてくれる。世界遺産に登録されたことは素直にうれしい▶相談された。その女性の先祖伝来の家宝である刀をどうしたらいいか?由緒あるA家の家宝、神社に奉納しようか?である。私は言った。家宝はあなたが守るもの。尊く保存し、子孫に継いで貰いなさい。家宝は家にあって価値があり、神社に奉納するのは責任転嫁である。みことばの剣を手に取りなさい。身近くにおいて、誰が何と言おうとあなたが尊く守るものです▶親戚が世間が何と言おうと、あなたの家の家宝はあなたが守って「なんぼ」のもんです、と▶ 富士山も同じ。日本刀も同じ。日本人が誇りを持ち、毅然と自分たちの先祖が継承してきた文化的「家宝」を尊厳と品格をもって磨く。日本人が忘れてはならない日本文化継承維持は、世界的権威の承認いかんにかかわらない、日本人自らの事柄である。我らは諸国の栄光と誉れとを携えて天国に入る。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。