主要国の女性管理職の比率は、米国が40%以上で第1位。30%台の仏、英、伊、独で日本と韓国はわずか10%程度である。日本政府も30%を目標に努力している。結婚、子育て、職業のバランスを保つための良策に苦慮したのは、米国も今の日本と同じであったと元官僚、現大学教授M氏はS新聞に投稿していた▶日米の違いは女性の能力や意欲の不足ではない。真の違いは女性管理職の養成を男性が支援するか否かにかかっているという。彼の告白は自分が失格者であると正直に述べたうえで、自分の妻も支援できない男が管理職を目指す女性の部下・同僚を支援などできないとする反省はいいが、女性を養成し管理できる女性を増やそうとするなら男性側が彼女たちの支援を始めるべきだ、と締めくくっていた▶身勝手な締めくくりをすると腹が立った。牧師が講壇から私は姦淫しているが、お前たちは女性の人権を尊重し、妻を愛せよと人前で公言できるはずがない。牧師でなくても警官でも、教師でもどんな職業の人でも自分がしてもいないことを主張し、がんばれ!と格好つけるならそれは偽善。一番たやすい生き方だ。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生
聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。