日本とアメリカ、中国の力を正三角形の関係にあるべきだと考える人たちがいる。これは力関係が等しいときに成り立つ論理。日本には核がないが、今の状態でこの関係を主張していると中国に引っ張れる可能性が生じるかもしれない。日本は自主独立に向かう好機でもある。国が柱となる屋台骨を持っていないなら国も人も自信喪失する。日本はアメリカの傘で雨をしのいできたが、明治維新のときよりももっと甚大な危機に瀕している▶非武装中立的立場にあるなら、ソ連は北方領土に次は土足であがり込み、その前にアメリカが日本の首根っこを押さえる。中国は尖閣諸島に次いで沖縄に赤い旗を立てるだろう▶憲法改正して実際的独立に向かうべきだが、それは血を流す決意を恐れてはできない。その決意を恐れているのはアメリカでありソ連で中国だ。日本が内側から強くなるのを一番恐れている。わが国が率先して世界平和のために発言するのを待っている国は案外多い▶黙示録の預言の成就に向かって世界は動く。聖書は、神の国と義をまず求めよという。個々の人生の現実を見る慧眼から国を思うのが不可欠。対岸の火事ではない。
著者紹介
- 聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。
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